目指してるのか?サブスリー 酒とジョグとカメラの日々

57歳サラリーマンのマラソン練習と飲酒とカメラの記録

秩父往還雁坂峠越え142km走完走記 その3 

  急いで食べたせいか、少し胃がもたれる感じ。国道299号に入るように右折 緩やかな登り
サンクスでグレープフルーツジュースとミネラルウォーターを購入 自分は、ウルトラの時の飲み物は、前半は塩飴を定期的になめながら、真水を中心に飲む。塩飴をなめるのはミネラル分が足りないと,飲んでも飲んでも、のどが渇くため。 そのうえで、ポイントポイントで気分転換に牛乳やフルーツジュースをとる感じ。スポーツドリンクにしない理由は、「頭から、水をかぶれないから」
 
 80kmを過ぎて疲労もピーク? CP5を目指してがんばりすぎた? 結果、登りはほとんど走れない。食事をとったばかりだからと言い訳をして、まずは早歩き。
 だが、胃はこなれてくるどころか,なんかもたれ気味。下り坂を利用して,走ってみるとリバースしそうになる。 うーむ、50km以上残してこれはまずい展開? ひとまず、たちどまって太田胃散を投入。
 先行する二人のランナーからは、どんどん離れていくが、焦らず早歩きを繰り返す。
  早めの投入が功を奏したのか、15分ほどで胃が楽になってくる。 こうなると走らない理由が立たないので、歩きと走りを繰り返す100歩200歩走に切り替える。 雨が降り始める。 

 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10, 1,2,3,4,5,6,7,8,9,20・・・・ 途中で60歩だったか70歩だったかわからなくなる。 まぁ、いいや 10歩くらい違ったってたいしたことじゃない。 黙々と数えているうちに、道の駅あしがくぼが見えてくる。 お約束の白牛乳休憩のため、国道を渡って道の駅へ。 
 広々としたきれいなトイレで用を済ませて,太ももからふくらはぎにかけて消炎剤を塗り、顔を洗う。
 自販機で白牛乳購入 二口くらいで飲み干す。 
 フェイスブックの雁坂生存確認用グループに現在位置と時間を投稿。 
 ドライブで休憩していた人から、どこから来てどこまで行くのかを問われ、川越までと答える。驚きながらも,「気をつけて、がんばって」といっていただく。

 再び、100歩200歩を繰り返す。 しばらくするとトンネルをくぐる。正丸トンネルはもう少し先。
 自販機を見つけて,オロナミンCを飲む。 雨は降ったりやんだり。ざーっと降ると、シューズの泥が落ちないかなぁ なんて馬鹿なことを思っているうちに、正丸トンネルが見えてくる。

 
歩行者信号が青に変わるのを待って,国道を渡る。 CP6まで残り4km。 
 CP6に23時までに着けば,時間内完走は何とか大丈夫 という話を思い出す。
 ここからは延々と微妙な登りが続く。30歩 歩いて 60歩走る。 前にちらちらと赤色点滅灯。 男女二人が歩いて前進中。あいさつをしながら追い越す。 なかなか空が開けてこない。バスの転回場が見える。残り何キロだっけ? 思い出せない・・ 足さえ動かしていれば,いつかは着くだろう。  
 平坦になり,空が開けてくるとげんきプラザも近い。 ようやく、CP6に到着 かすれてきたナンバーカードを見せながら「261です」とコール 到着時刻は22:22  A隊長が傘を差してお出迎え。
 カメリアさんに「カレーヌードル、シーフード、醤油 あるけど どれがいい?」と聞かれる。
 空腹感はあるが、胃の調子が良くなったばかりだったので「おかゆ ありますか?」と答えると「だいぶ、弱ってるねぇ  ここでラーメン食べられないと完走は厳しいよ(笑)」と冷やかされる。
 「カレーヌードル スープまで完食すると完走間違いなしだよ!」としきりにカレーヌードルを勧められる。
 どうやら、お湯を入れたカレーヌードルが余り気味の模様(笑) 一瞬、ぐらっときたがまだ、フルマラソンの距離が残っているので、おかゆをお願いし、速攻でお代わりする。「お代わりできるなら,大丈夫かな?」とカメリアさん。 スープだけでももらえば良かったかな(笑)
ボトルに水を追加してもらい、ピットアウト。A隊長からは「川越で仮眠しながら待っているから。 あまり、はやく到着しないでね」と変な応援。 

 いつもは誰かに声をかける深夜の正丸峠こえだが、何となく一人で出発してしまう。雨が降っていて,ハンドライトをつけても視界が悪い。聞こえてくるのは自分の息づかいだけのはずが、背中からひたひたと音が聞こえてくる。「ん?」と思わず振り返ってしまうが誰もいない。 そういえば、正丸峠は振り返り厳禁だったなぁなんて思ったら,少し怖くなってくる。誰かに声をかけて一緒にピットアウトすれば良かったかなと思ったが、いまさら遅い。
 とにかく前に進むうちに、遙か先に赤色点滅灯が見えてくる。追いついて,あいさつをして国道まで一緒に行っていただくことに。下りに入る。
 過去4回は、走って下っていたが、この2,3年は下りで足を使うと国道に出てから,ぱたりと足が止まってしまうパターン。今年はすなおにモトチカさんの教えに従い、正丸の下りは「早歩き」を選択。
 お一人はだいぶ眠そうで左右に体を揺らしながら歩いている。雨のためか、いつもは多い走り屋さんとは2台くらいしかすれ違わなかった。途中で子供の声が聞こえる、こんなところに民家はなかったよなぁ キャンプ場? なんて思っていながら進むとRUN塾の江田塾長さんが私設エイドを出していた。 

 「大丈夫? あぁ、笑顔があるから大丈夫だね」と声をかけられる。 断続的に雨が降る中、ようやく国道出会いに到着。ここで,105km CP7まで残り5kmほど。下り基調を利用して、ランニングON!  
 一生懸命走っているつもりだが、CPが見えてこない。カーブを曲がるたびに点滅灯が見えないかと思うのだが、真っ暗でがっくり を繰り返す。 ようやく、エイドが見えてきたときにはホッとした。 

 CP7 0:00 到着 
 ここでは、温かいスープと炊き込みご飯をいただく。 あとは,梨 みずみずしくておいしかった。あまり長居をすると走れなくなるので、お茶でアミノ酸を投入し,雨の中を出発する。CP8までは14kmあるが、まずは10km先の東吾野のサンクスを目指す。 雨脚はどんどん強くなる。夜目にも車道の水煙が立つのがわかる。 頭の中の音楽は、「深夜高速」に変わっている。

 「真っ暗な道を走る 胸を高ぶらせ走る」 
 「いこうぜ、いこうぜ 全開の胸で! いこうぜ いこうぜ ふるわせていこうぜ!」 
 「全開の声、全開の胸!全開の素手で!!」  
 
  何度も何度も 繰り返す 川をみると,濁流と化している。歩道にも大量の水たまり 泥だらけのシューズが少しだけきれいになったりして(笑) 
 その代わりに、足はふやけてしまい、足裏に肉刺ができはじめている。
 南からの湿った空気のせいか、雨足は強いが,さほど冷たくはない。風も出てきたのが、わかる。残念ながら向かい風(>_<)
 面倒くさいので雨具はバックパックに詰め込んだまま。バックパックはびしょ濡れ,水を吸って結構な重さになっている。
 「軽さは正義だ」もなにもあったもんじゃないが、それほど気分は悪くない。 悪天候の中、進んでいる自分がなんだか可笑しくなってくる。 「ばっかじゃねーの? 全開! 全開!」 その割には、進みは遅いけど。
 何度か土砂降りとの遭遇を繰り返すうちに,ようやく東吾野駅が見える。そこから1km以上進んでやっとサンクス。  ひとまず中に入っておいしい牛乳を購入。 トイレを済ませ、消炎剤を塗る。
 軒下で腰を下ろして、牛乳を飲む。 アマゾンで購入したドライソックスがあるのを思い出し、少し迷ったが履き替える。 出発しようと思ったところに、1kgの氷をぶら下げて出てきたランナーを発見。 前日の説明会の方が話をしていた氷作戦かぁと思い,声をかけてみる。

 「これ、効きますよ」とのこと。
  氷作戦とは、ポケット付きのショートパンツの場合、そのポケットにロックアイスをつめこむというもの。これにより、長時間走り続けて熱を持った太ももを冷やすことにより,最後の踏ん張りが効くのだという。
 うーん、よし まねしてみよう(笑) 再度、店内に入り氷を購入 両ポケットに詰め込む。じわじわ冷たさが太ももに伝わる。 うーん、いいかも?? 入りきらなかった氷は、ボトルに詰め、雨の中走り出す。 からから音がする。 どんどん熱を持った太ももが冷却されるのがわかる。
 冷えすぎて、雨脚も強いこともあり、少し寒気がしてきたりして・・・ うーん、太ももにはいいけど、低体温症になる? 雨具を着た方がいいか? ちょっと震えがきたりして(汗)それでも10分ほど必死に走ると体温も上がってきて、雨具無しでも何とか走り続けることができた。

 武蔵横手駅を過ぎ、2kmほどがんばるとCP8 いよいよ、最後のチェックポイントに到着。 時間は午前2時38分 設定は午前3時だったのでまぁ、がんばった方か。
 昨年は食べられなかったいくら丼をいただく。 土砂降りの深夜のテントで小学生の女の子がエイドを手伝っているのをみて、びっくりしていると葛湯はどうかと声がかかる。 昨年、葛湯をいただいておなかが温まり,最後までがんばれたことを思い出し,ありがたく頂戴する。
 うまい! おーし、あとは18km スタッフの皆さんにお礼を言ってピットアウト。

  雨は相変わらず強い。
  県道に入ったら追い風に変わるのでは?と密かに期待していた風はやはり向かい風(>_<) まぁ、こんなもんだよね。 このあたりは,試走も繰り返しているので、見慣れた風景が続く。
 午前3時近くなってくると、歩き混じりの先行者も多くなってくる。 氷の冷却がだいぶ効果をあげたとはいえ、太ももは悲鳴を上げ始めている。 5本指ソックスから,ドライソックスへの変更は,どうやら失敗だったようで,足裏だけではなく親指や小指に肉刺ができたような痛みが出始める。
 点字ブロックを避けてアスファルト歩道の上を走るが、微妙なうねりすら苦痛になってくる。
 ついついフラットな側溝の上を走ってしまう。
 ふたの上はあまり人間が歩かないせいか、施工された時の平面度がある程度保たれていて,自分には走りやすいのだ。
 だが、一方で、ふたの継ぎ目部分が段差になったり、雨水を流すための開口部があったりで、油断ができない。山道の下りや長時間の走行で圧迫された親指の爪が内出血を起こしている時に、この段差や開口部につま先などを引っかけると、「爪が剥がれたんじゃないの??」と思うくらい。
 気をつけていたつもりでも,疲れから足が上がらなくなっていたのだろう.右足つま先を引っかけてしまう(>_<) 眠気も疲れも吹っ飛ぶ位の痛み。 痛みをこらえて足を動かしているうちに、ある程度、痛みが収まってきたので一安心。
 八高線の高架橋を越えたあたりから,複数のランナーと前後するようになり、自分がコンビニに入って白牛乳を飲んでいる間に、離されたりすることもあったが、赤信号で止められているうちに、5人くらいの集団になる。
見た感じは自分が最年長なので、後からついて行く。それまで、歩きと走りの繰り返しだったのが、走り中心になってくる。その中の一人の若いランナー 白ゼッケンだが なかなかいい走り。
 集団の走り中心も長く続かず、いつの間にか若いランナーと二人で集団を抜け出した形になる。
 信号待ちの時に少し話をする。 雁坂は初めてとのことで、じゃあ、一緒に行こうかということに。
 圏央道の高架をくぐって,残り9km いつもは自販機でコーラを買うのだが、今年はパス。 相変わらず風雨は強いが、ここまで来ればもうどうでもいい。 今さら雨具を着る気にもなれない。
 関越道高架をくぐる。 一瞬だけ雨風があたらない。 どんどん、川越が近づいてくる。 遙か先に初雁橋が見えてくる。同行のランナーに声をかけて左側に渡る。 初雁橋は向かって左側にしか歩道が無いのと、橋の手前の信号が結構待たされるんだよね。
 キャップを飛ばされないよう、手で押さえながら橋を渡る。 頭の中では、初雁橋を渡りきるとすぐ今成交差点と思い込んでいたが、2ブロックほど先だった。 あぁ、いつもの牛乳屋さん 通り越しちゃったよ(>_<)
 今成交差点にたどり着く前に5人の集団に追いつく。 自然に合流 時間は5時くらい?
 ゴールまであとちょっとのはずなので、一緒に走ってきた若いランナーさんの永久ゼッケン獲得はもう間違いない。 
 足は何とか残っているので、最後まで走ってもいいのだが,ここでがつがつしても仕方ないかなと思い、みんなと一緒に行くことに。
 交差点を渡ってから,二つ目の信号のはずだが、その信号は遙か彼方だった。 土砂降りの中、水たまりをこいだりしながら,みんなで歩く。どの顔も、ゴールが近いことを知っていておだやかな雰囲気、二つ目の信号を曲がったら,最後は走ってゴールしようかということになる。

 二つ目の信号を渡る。 7人でゆっくり走り出す。川越温泉の入り口を曲がると、ゴールテープが見えた。 スタッフさんたちが雨の中、ずぶ濡れになってゴールテープを持っていてくれる。
リーダー格の方が「みんな! 手をつないでゴールしよう!」と声をかける。  7人で手をつなぐ。
 ゴールテープの先で、いけのすけプロがカメラを構えているのが見える。雨宿りしながら待っていてくれたA隊長から声援が飛ぶ。自然に笑顔がこぼれ、みんなで両手を高く上げて、ゴール!
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 永久ナンバーを獲得した若いランナーさんから,お礼を言われる。
 いえいえ、助けてもらったのはこちらの方です。最終盤を一緒に走ってもらえたから、この時間に着きました。

 一緒にゴールした仲間、そして主催者のT代表と握手・・・ 
 この瞬間のために雨の中、走り続けてきたんだよね、きっと みんなの手のぬくもりを感じたときに、ちょっとじわっときた。 
 
 5回目の雁坂のゴール これまでは、うれしさとレースが終わった寂しさを感じることが多かったが、じわっときたのは初めて。 
 あ、レース中は、スタッフの方々の献身的なサポートやいろいろな人の励ましにじわっときてますけど。
 今回の雨の中のレースのことは、忘れないと思う。23時間の旅でかすれてしまったナンバーカードも宝物になった。
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 スポーツエイドジャパンのスタッフの皆様、私設エイドを出してくださった皆様、応援いただいたブログつながりの皆様、そして、道中お付き合いいただいた多くのランナーの皆様 本当にありがとうございました。
 おかげさまで、今年も無事にゴールにたどり着くことができました。心から感謝いたします。
 思い出すだけで、おいしいお酒が飲める記憶がまたひとつ増えました。
 来年、また 雁坂でお会いしましょう。
 

Comment

Name - kanreki  

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限界状態の中でもユーモアを持って自分を見られるちょこランさんは素敵と女性は思うでしょう。男性もね。
2013.09.29 Sun 22:44
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Name - かおる  

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改めて、旅・・・なんだよな~~と。「フェイスブック生存者確認」というのがすごいな~。で、疲れきった状況でも投稿する気力があるのもわたしにとってはすごいこと。ラストのみんなの笑顔最高ですね。旅仲間・・・また来年楽しい旅になるといいな~~と思いました。で、牛乳は全行程で何本飲んだかな(^^ゞ
2013.09.30 Mon 08:45
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Name - honey  

Title - 

お見事な142kmでございます。
今度、サインください。
2013.10.01 Tue 20:57
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Name - ちょこラン  

Title - 

kanrekiさん
お馬鹿なことを考えられるうちは、限界状態ではないのかも・・・ いずれ、これからもあまり力まずに走って行こうと思います(^^)

かおるさん
雁坂仲間は、みんな魅力のある方々ですよ 変態ともいいますけど(笑)
えーと、牛乳は買い食いリストによると5本飲んでます・・・ たぶんw

honeyさん
サインは練習しときますので、東京マラソン2014でツーショットお願いいたします(^^)
2013.10.01 Tue 22:53
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