目指してるのか?サブスリー 酒とジョグとカメラの日々

57歳サラリーマンのマラソン練習と飲酒とカメラの記録

雁坂峠越え秩父往還 ゴールまで 

CP5を出て少し行って点滅灯のある交差点を右折する。すぐにサンクス。19:53分
 ここではウィダーインゼリーと牛乳、ミネラルウォーターとポカリスエットを購入。速攻でつめたいゼリーを流し込む。
 少しでも傾斜の緩いところは小走り、きつくなったら早歩きを繰り返す。 いつもなら前後に点滅灯やヘッドライトが見えるのだが、今回は圧倒的にランナーが少ないような気がする。
 在京時代の試走中におなかが痛くなって、トイレをお借りした運送会社が見えて懐かしく思う。 
 仙台に戻って4年経つけど、未だに雁坂道を走っているなんて、なんなんだろうなぁ 参加者300人弱のうち、宮城県は自分ともう一人だけだったなぁ なんてことを思いながら足を動かす。 
 いつもの道の駅あしがくぼ まで1.5kmの道路標識が見えてくる。
過去7回 必ず立ち寄ったあしがくぼ 国道を渡ってトイレに行って牛乳を飲むと確実に10分はロスする。 このロスも走り旅のうち とも言えるが、せっかくオンタイムに戻したといっても時間に余裕があるわけではない。 
 
 さほどトイレに行きたい感じもないし、車も切れなかったので思い切ってスルーしてしまう。 ハンドライトで足下を照らしているが、何となく光が弱い感じがする。 途中で、ふっと消えたりして。 

 スイッチを入れ直すと再点灯するので、まぁ、いいか、でも、正丸峠のチェックポイントで電池交換だな。と思いながら足を進める。
昨年は、モトチカさんに引っ張ってもらいながら正丸峠を目指したんだよなぁ と思う。今年は一度も会っていない。
去年は、準完走でいいやと思っていたところをモトチカさんのゴールを目指す姿に刺激をもらって時間内完走できたんだよなぁ と思い出す。 まずは、正丸峠CPまでは戦略的に早足で歩いて、峠を下りてからしっかり走ろうと自分に言い聞かせる。

 スタートからだいぶ時間が経過し疲れもたまってきているので早歩きでも心拍数が上がっているのがわかる。
短いトンネルを抜けてしばらくすると正丸トンネルと旧道の分岐に出る。目印の点滅灯が見える。信号が変わるのを待って、国道を横断。真っ暗な道を早足で上り続ける。相変わらず先行する他のランナーの姿は見えない。だいぶ置いていかれているのか?と少し不安になるが、どうなるものでもない。
 
 キャンプ場を通り過ぎしばらくいくと元気プラザの駐車場が見えてくる。 駐車場を過ぎるとようやくCP6 正丸峠下に到着。
 到着時刻は21:58 予定では、22:15+バス乗車時間だったので、少しだけ貯金ができたことになる。
CP6にいるランナーの数もそれほど多くはない。カップヌードルを食べようかと思ったが、胃の調子が少しおかしかったのでおかゆをいただく。ついでにサンドイッチ。一息ついたところで、ハンドライトの電池を交換する。
 
 霊感スポットと呼ばれる正丸峠。
 今まではできるだけ他のランナーと一緒に行動していたが、下りは歩くことに決めているのと結局ペースがあわなくなるので、単独行動をとることにする。
 スタッフさんにお礼をいって、旧正丸峠に向かう。
 戦略的?早足で少しいくと先行ランナーに追いつく。「お疲れ様です」と声をかけながら早足で追い越すと「何でそんなに早く歩けるの?そんな元気残ってないよ」と独り言が聞こえる。 
 正丸峠が近づくと私設エイドがあり、「頑張ってください!」と声をかけてくれる。こんな真っ暗な場所にエイドなんて!と思いながら「応援ありがとうございます」とお礼をいう。
 「温かいコーヒーでもどうですか?インスタントだけどお味噌汁もありますよ」といわれ、身体も冷えていたのでありがたくお味噌汁をいただく。
 
 温かくて適度な塩分のある味噌汁をおなかに入れると胃の調子も良くなってきた感じ。
 「味はどうですか?」と問われ「この時間のお味噌汁は最高です!」と答える。身体も気持ちも暖まったところで、お礼をいって再スタート。
 ここからは下りになるが、モトチカさんの経験則に従って早歩き程度で進む。少し下ると先ほど追い越した男性ランナーが走りながら下っていく。焦るな、焦るな、国道に出てからが勝負と言い聞かせる。
 そうこうするうちに今度はイエローの女性ランナーがいいペースで追い越していく。 あっという間に、見えなくなり真っ暗な中を一人で下っていくことになる。

 国道の出会いに出た時点で走りのスイッチを入れる。歩道は除草がされておらず、伸びた雑草があたって走りにくい。
 ハンドライトで足下を照らしながら、走り続ける。
 そうこうするうちに、正丸峠の下りで抜かれた男性ランナーの背中が見えてくる。
 ペースが落ちているようで、一声かけながら追い越す。 やはり、下りで足を残したのは正解だと思いながらペースを上げる。
 いつもはコーナーを曲がるたびに、エイドの点滅灯が見えないか期待するのだが、今年は集中できているせいか淡々と走ることができている。西吾野駅の表示が見えるとCP7までは500m。
 
 CP7には23:37に到着 予定は24:00+バス乗車時間だったので、少し貯金が増えたことになる。 エイドスタッフにはカヨpさんがいた。
 カヨpさんとは2011年のさくら道ウルトラ遠足に一緒に参加し、お互い完走したウルトラランナー仲間。
 FBで「絶対CP7まで来てください」とコメントをもらっていたので「約束通り来たよ!」と声をかける。
 卵納豆ご飯をオーダーして、いすに腰掛ける。
 卵納豆ご飯をかき込んでいると、となりに座っていた女性ランナーから「TさんってFBで友達になっていますよね」と声をかけられる。
 ナンバーカードの名前を見ると確かに見覚えがあるし、昨年は黒岩尾根の登りで一緒になったHさんで、少し話をする。
 
 あまり長居をするとせっかくできた貯金がなくなるので、おなかが落ち着いたところで立ち上がると、Hさんから「もう行くの? だったらあたしも行こう」と声がかかる。
 道路を渡って、話をしながら少し併走する。
 Hさんから「道路に近い駅って吾野だっけか?」と聞かれる。「吾野も東吾野も道路から離れていたんじゃないかなぁ・・・ 近いのは武蔵横手だったと思うけど、どうして?」と問うと「トイレに行きたい」とのこと。
 トイレなら東吾野の先にサンクスがあるというと「泥で汚しそうだから」とのこと。 さすが女性ならでの心配りだな と感心する。

 併走といっても、お互い歩きが入るので、離れてみたり、また一緒になったりを繰り返す。
 結局、吾野駅も東吾野駅も道路から離れていて、自分はサンクスで用をたした。01:13
 尿の色が、少し赤みがかっていて血尿っぽいのが気になったが、どうしようもないので、白牛乳を買って一気のみ。ミネラルウォーターを1本補給して、 速攻でコースに戻る。

 CP8に午前2時までに到着すれば時間内完走の確率はほぼ100%。まだなんとか走れている感じ。 
 Hさんは先行した模様。 道路が下りに入ると久保の交差点はもうすぐと思うと登りもあまり気にならない。午前2時、午前2時と心の中で唱えながら前に進む。

 久保交差点を通過し、道路を渡って少し走ると勝蔵寺CP8に到着。到着時間は01:52だった。
  スタッフさんからいくら丼を食べるか聞かれたので、「もちろんいただきます!」と答える。食べたあとにスタッフさんにランナーはだいぶ通過したんでしょ?と聞くと、「今年は少ないね。50人から60人くらいかなぁ」と言われる。
     IMG_4620.jpg


 うーん、今年は何が起きているんだ?と思っていると、となりにいた白ナンバーのランナーさんから、この時間で時間内完走できますか?と聞かれる。
 3時間残していればそんなに無理をしなくても大丈夫なはずですよと答えておく。
 ここからのコースはどうなっているかを聞かれるので、基本的に一本道、初雁橋を渡ったら2ブロック目の信号を右折。右折するところには点滅灯があるので大丈夫だと思いますよ と答えておく。

 いくら丼をおいしくいただき、スタッフさんたちにお礼をいってコースに戻る。
 スタートしてから21時間が経過し、身体もだいぶきつくなってきている。泥だらけになった足に肉刺ができないか心配だったが、タビオの5本指ソックスのおかげか左足の小指以外は、痛みはない。
 
 少し走って後ろを振り返ると、先ほどの白ナンバーのランナーさんがつかず離れずの感じでついてくる。
 しばらく走って信号待ちで一緒になったときに、「目標は4時半くらい到着だけど、それで良ければゴールまで一緒に行きますか?」と声をかける。「付いて来ていました。よろしくお願いします。」と言われる。 一緒に走りながらいろいろ話をする。

  今回、運営に協力しているチームに入っていて、トレランなどを楽しんでいるとのこと。やはり、雁坂はきつい、最後まで走らないと間に合わない、絶妙なコース設定だよね、なんて話をする。
 仙台から参加していて、今年は8回目と話をすると、びっくりされつつ、完走は何回したか聞かれる。 6回完走していて、今年完走すると7回目とちょっと自慢したりして。
 さすがベテランですね といわれて「あぁ いつの間にかベテランかぁ」と思ったり。
 圏央道の高架をくぐると残りは10km弱。 試走の時や暑いときは自販機でコーラを買うのだが、今回はスルー。
 集中力が切れているときはコンビニに出会うたびに、店に入って顔を洗ったりするのだが、今年はいい感じで前進できている。   若手さんと信号待ちのたびに、ガードレールにつかまって悲鳴を上げながら屈伸する。 

 圏央道を過ぎると川越市内に入る。 しばらくいくと関越の高架。若手さんが突然、○○くーんと誰かの名前を呼ぶ。話しを聞くと、応援の待ち合わせをしていたらしい。
 何度か立ち止まり周辺を見渡すが明け方の街には、ほとんど人影がない。二人で、きょろきょろしたが見つけられず、あきらめて?ゴールを目指す。

 関越を越えると残りは5km弱。市街地の道路の右側を進み、左側にしか歩道がない初雁橋を渡るために左側にわたる。
初雁橋のたもとに近づくと一人の女性ランナー。ナンバーカードはつけていないので応援の人かなと思っていたら、一緒に走ってきた白ナンバーのランナーさんの名前を呼ぶ。
 どうやら、関越道高架下で応援予定の友人だった模様。3人で走りながら話を聞くと、応援ランナーさんは昨年雁坂に参戦し見事時間内完走して永久ナンバーを取得したけれど、 雁坂はなかなか手強くて、今年は参加を見送ったとのこと。 

 このまま行くと、白ナンバーさんの永久ナンバー取得は間違いないので、来年は3にんでイエローナンバーで雁坂に出たいね なんて話をしながら前進する。

 ブロック二つ目といいながら、途中に押しボタン信号などあって、信号の数でいうと4つくらい。 
 橋を渡ってから結構距離がある。 はじめは走ることができていたが、だんだん息が上がってくる。ここから2kmを走り通すのは無理!というくらいきつくなったので、右折するまで歩いて、そこから先は走ることにする。
 点滅灯のある交差点を右折してからも、それなりに距離があるのだが、お約束通り走り始める。点滅灯のある交差点を右折するとゴールの温泉の看板が見えてくる。 ぼろぼろの二人を置いて応援ランナーさんがゴール写真を撮ってくれるために、元気に先行。
 駐車場に入り、最後は二人で手をつないでゴール! 

 8回目の雁坂を時間内完走で終えることができて一安心。
 一緒に走ったランナーさんはT会長に握手されながら、「時間内完走おめでとう! 永久ナンバーだね!」と祝福されると「こちらの完走請負人に連れてきてもらいました!」なんて照れくさいことを言ってくれる。
 T会長からは「今年も遠くから参加ありがとう!」と祝福していただく。

 ゴールタイムをコールし、チェック票を提出する。一緒に走ったランナーさんと応援ランナーさんにお礼をいって、荷物を引き取る。
温泉の入り口には大きなたらいに水が張ってあり、スタッフさんから入館する前にここで足を洗って泥を落としてくださいと声をかけられる。
 

 そうだよね、こんな泥だらけのまま入館はできないよね。
 シューズを脱いで、足を洗い、入館。
 荷物の置場に苦労をしながら、泥だらけのウェアをビニール袋に入れて、浴室に向かう。  
  IMG_4621rev2.jpg

 湯船につかったときは、本当に気持ちが良かった。
 
 お風呂から出て、少し休んでいるとモトチカさんが準完走した模様で入館してくる。
 お話を聞くと、雁坂の登山道が、時間が経つにつれ大変ひどい状況になり、モトチカさんが川又に下山したのは17時近く、そこであきらめた人も多かったとのこと。
 モトチカさんはそこでもあきらめず、前進を続け、時間外とはなったものの準完走までこぎ着けたという。 
 その話を聞いて、今年はコースに人が少なかった理由がわかったし、自分がCP1にほとんど滞在せず、速攻でバスに乗ったのは結果として良かったことになる。あそこで、CP1滞在時間は時計が止まっているのだからと、のんびりしていたらその間にコースは荒れ果ててしまい、リタイアしてしまっていたかもしれない。

 後日、雁坂小屋の小屋番さんからは、あの天候で大会を実行したためにコースが荒れ果ててしまったこと、悪天候下では救助ヘリは飛べないので、荒れたコースで滑落してけが人が出ると対応困難だったと思われることなどが指摘された。
 
 
 仙台に戻って、ウェアを洗濯機に入れようと思ったが、ふと思ってお風呂に入りながらソックスを手洗いしてみた。
 すすいでもすすいでも洗面器の水は茶色いままだった。 ソックスはもとより、手袋、シューズ、雨具、バックパック・・・ 細かい泥の粒子が入り込んでいて、手洗い終わる頃には脱水状態? 
 これだけの泥が入り込むくらいコースを荒らしてしまったんだよなぁ

 荒れたコースについては、10月18~19日、11月3日とスポーツエイドジャパンやランナー有志がコース補修を行っているが、果たして来年はこの大会が開催されるのか、心配であるし、コース補修に参加できなかった自分のことを考えると、未だに複雑な思いがあり、手放しで完走を喜べない自分がいる。
 
 今大会で出会った方々やスタッフの皆さんに心から感謝します。  そして、コースを荒らしてしまったことをお詫びします。

Comment

Name - かおる  

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改めて本当に時間内完走おめでとうございましたヽ(^o^)丿

今年もまるで旅行記のような完走記を楽しく読ませて頂いてありがとう。ちょこランさん、何度も完走しているからこそ、コースにも詳しく、時間配分にもたけていて、ずいぶん人の役にたてたのでしょうね。CP1での正しい判断が活きてほんとによかった。

これでまた来年はイエロー入りした方と会うためにも走らなきゃね!?来年無事開催されることを祈っています。

本当にお疲れ様でした。
2016.11.10 Thu 10:21
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Name - ちょこラン  

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>かおるさん
 返信遅くなりすみません。
 今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
 年々、きつくなりますが、来年も仲間に会いに行きたいと思います。 
 無事に開催されますように。
2016.11.14 Mon 07:32
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Name - NEKO  

Title - 

8回目の完走おめでとうございます。
横鉄のビーンさん(知ってますよね)が、アイアンマンレガシーで今年のハワイ、完走しました。
ご存知だと思いますが、アイアンマン12回完走してやっと権利獲得して、出場できます。

ちょこランさんも然り!
まさに継続は力なり!
諦めずに地道にコツコツ・・・
素晴らしいですね。
2016.11.15 Tue 11:27
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Name - ちょこラン  

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NEKOさん
ありがとうございます。
ビーンさん 存じ上げてますよ。 ハワイ完走素晴らしいですね。
「継続は力なり」という言葉は中学校1年生になった時の恩師から教わりました。 続けるのはきついこともあるけれど、経験を生かすことも出来るのがおもしろいですよね。
もう少し頑張ってみます。
2016.11.17 Thu 21:53
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